清廉潔白な独裁政治と、腐った民主主義

20年モノのこの本です。この小説の根底に流れているひとつのテーマとして、独裁者が清廉潔白な政治を行った場合、それでも腐りきった民主主義の方がマシなのか?というテーマがあります。
独裁政治の利点は、意思決定が早いこと。スピードが結果に大きく影響を与える場合には、これはとても大事なことです。大げさな言い方ですが、郵政でどんどん国が食いつぶされて潰れていく時代に、のんびり細かい所ばかり審議するのと、とにかく決めて先に進める中で修正していくこと、どちらが大事なのでしょうか。

「今日こそ俺はやるぞー!やるぞーやるぞーやるぞー!やってみてから考えろ~!」
このシュプレヒコールは、私が入社した時期にトヨタ流の生産革新をやっていて、その際毎日これを朝に叫んでいました。効果をあげるには、まず実行。その後動かしながら修正することは大変なのですが、まずは始めなければ、何もよくならないんです。

正直なところここ数年対応が普通にできる郵便局の人が増えたのも事実ですが、できない奴らがいるのも事実。そんな連中は即効クビにして当然、サービス業なんですから。郵便局だって減らして効率化すればいい。減ったらサービスレベルが落ちるなんて言う事自体、業務改善の意識が無い証拠。それじゃJRAと同じレベルです(これって自分としては最大級の侮辱です(笑))

民営化すると郵便局が減るという低レベルの次元の主張をするわけのわからぬ人情に訴えようとする馬鹿政治家がいますが、その上でさらにその主張が無意味であるということです。郵便業務はニーズがあるから生き残ることができると思いますが、そもそも郵便貯金なんて意味から考えても不要ですものね。