エレガントな内国産

大型連休は毎年実家の畑で農作業ですが、この実家の畑の隣は珍しいカントウタンポポ(今ではニホンタンポポと言うらしい)の群生地です。よく見かけるタンポポのほとんどが外来種であるセイヨウタンポポだということは意外と知られていないようです。
この二種は「がく」の部分が反り返っているのがセイヨウ、ぴったりついているのがニホンと簡単に区別ができます。(右側の花のがくがわかりやすいです)外来種であるセイヨウタンポポは自家受粉で増えることができるため一株さえあれば増殖できる繁殖力の強さがあるのに対して、ニホンタンポポは他家受粉じゃないと増えないために多様性のある複数の株が無いと増えません。そんなわけで日本中至る所でセイヨウタンポポがブラックバスのようにニホンタンポポの領土を侵略しています。
ここはその少ないカントウタンポポの群生地でもあって毎年大学の研究員が株の数を数えたりしています。既にセイヨウタンポポの群生地が近くにあり、正に年々領域を侵食されている状況です。

上記にあるように一般に「がく」でこの二種を判断している人が多いですが、花そのものの違いでもわかると思います。セイヨウタンポポっていかにも「ぼてっ」とした花で黄色や緑色が濃くてがっしりしているので、まさになんか脂っこい西洋風。それに比べてニホンタンポポは可憐ですっきりした和の風情を感じます。近くでタンポポを見つけたら、撮影してみてこれと比較してみてください。「和の風情」というのがわかると思いますよ。

コメント(2)

t-rock

たまに、エライ趣の違うものに触れてますね。

いろんな方面へのアンテナ、見習いたいですわ。

てつじん

御無沙汰してます。
t-rockさんこそかなり懐広いじゃないですか。いつも感心して見ています。

結構自然科学とか歴史とか好きなんですが、ネタにする機会が無くて....。
字数の多いエントリーが苦手なのもありますね(笑)

ではでは。