とある警備員さんのお話

今日もいつものように岩手競馬の馬券売場へ向かいました。新聞を買って目的のレースを買い、さてスタンドに戻ろうかという時にとあるおじさんが岩手競馬の警備員さんに質問をしていました。
「ここで、川崎競馬の払い戻しはできるのかい?金が無くて困ってるんだけどね」
これがJRAの警備員なら、できませんの一言で終わりでしょう。あるいは調べます、とインフォメーションに連れていくでしょう。ところが、この警備員さんは違いました。
「ここじゃ払い戻せないんですよ」「川崎へ行けば払い戻せるかな?」「今日は川崎はやってないですよ」
びっくりしたのは最後の一言。岩手競馬の人が、南関東の川崎の日程を知っているんですねぇ。ちなみに確かに南関東の日程も配っているのでそれをきちんと見ていればわかるはずですが、即答で返事をするあたり、なかなかのもの。
その後、場外で払い戻しできないかとか二人で悩んでいるようなので、携帯で川崎競馬場の代表番号を調べて教えてあげました。岩手競馬の警備員さん、この人だけかもしれませんがやっぱりJRAとはひと味違います。よく競馬を知っているし、とても親切です。

仕事って、自分の仕事をただやっているだけだといい仕事はできないんですよね。自分の場だけを考えてする仕事と、その周辺を知っていた上でする仕事はレベルが全然違います。個別最適に走る人の仕事はちっぽけですよね。その上周りが見えていない分自己満足の度合いが高いのも問題です。JRAの警備員がヘンに自信満々なのもわからなくもないですね。