食べ物ブロガーの功罪

自宅近くの豚骨醤油のラーメン屋さん。キャベツ入りがお好みです。実は、自宅のもっと近くに(歩いて1分以内に)つけ麺のお店があるんですが、8月以来行ってません。その理由は「行列ができちゃっているから」です。自分は「並んでまで食べる」という行為が好きじゃないんです。食べたい時に食べたいじゃないですか。

お店としては行列が出来る程お客が来るのはいいでしょうが、どうもそこまでして食べるものでもない店が多いこと多いこと。でも、並ぶことで期待と空腹感が増し、おまけにネットで評判が上がっていると美味く感じてしまう人って多いんでしょうね。同じ肉のステーキでも、500円と5000円だったら5000円の方が美味しく感じちゃう人がいるように。要するに、美味しさの要素に値段というのがあるように、行列や評判というのがあるってことです。
別に上のお店は列ができてもいいお店だとは思いますが、いくらなんでも人気が過熱しすぎ。他にも大崎の駅の坂の上の方にある某つけ麺店なんか、おかしいレベルです。
そういう現象を加速させているのが、所謂「食べ物ブロガー」と呼ばれる方々。確かに新しい店の情報とか新メニューの情報とかが早めに手に入るのはいいですが、いかんせん宣伝しすぎな傾向。お店の名前を出す手前、あんまり悪口書けないのはわかりますけどね。でも、折角残して起きたい穴場の店まで根掘り葉掘り公開されて、ダメになっていくのを何度か経験していると、食べ物ブロガーってのにも功罪があるもんだなぁ、と。

そういう意味では、いつものかれー屋さんは、そういうブロガーさんが割と嫌い。自分のお店のメニューをいろいろ食べてもらって、お客さんとコミュニケーションしていく中で裏メニュー的なものまで食べてもらいたいと思っているわけです。それなのに、初めてやって来てネットで見てしたり顔でヘンなもの(最初に来て食べるものとしては)を注文されちゃうのはいやだなぁ、と。いきなり数日間限定メニューの日にやってきて最初にそれを食べてもらっても、うちのお店がそれじゃよくわからないよと。

自分の場合は、好きなこと書きたいし、美味くないものは美味くないと言いたいので、店の名前は基本的には書きません。検索エンジンにひっかかるのもイヤなので。まぁ、美味くないものは載せないですけどね、普通は。