最後の日

「馬」この日でこの新聞は休刊になるそうです、これが実質最後の日の新聞になります。
「馬」は自分が最初に定期的に買った競馬新聞です。初めて自分が買った競馬新聞はダービーニュース。その後しばらく日刊やらあれこれ買ってみて、最初に毎週買うようになったのがこの「馬」です。井崎先生のガハハ塾が読みたくて買ってました。その頃は週刊馬とかも買っていましたね。
だんだんコアな競馬ファンになるにつれデータとかが気になるようになってきて、結局夕方のスカイブルー作戦に釣られて「一馬」を買うようになるまで、半年ぐらい買ってたと思います。(スカイブルー作戦とは:前日お昼に発売される速報版の後に、夕方にスカイブルー作戦と題したデータ分析を青い紙に印刷して、その紙を追加して最終版として発売される)その頃一馬だけは前半3Fのタイムとか載ってましたしね。その頃はスピード指数派だったのですが、これが実は全く非科学的なものとわかってから(統計を知ってればすぐ気がつきます)現在の研究を買うようになり、10年以上買い続けてます。研究は池田の◎がある以外に、競馬ブックと同じで紙や印刷がいいんですよね。所詮予想紙のデータなんて横並びなので。
とにかく「馬」という新聞は「予想を魅せること」に長けている新聞なのですが、データ分析全盛の世の中では生きづらかったのですかね。読んで楽しいと思わせる競馬新聞って他には無いですから、残念です。

データをこねくりまわして予想をしている人を見ると、正直笑ってしまいます。いくらこねくりまわしたってそのデータが持っている情報量が増えるわけではないのですから。そもそも、その与えられた情報量がレースの結果を正確に予測するのには絶対的に不足していることがわかれば、データで予想を考えることの無意味さがわかると思います。でも、人は藁にすがりたいんですよね。でも、頼っているものが藁だとわかって予想をすることができれば競馬はもっと楽しくなります。

そういう次元と全く違う世界で予想を展開できるのが「馬」の方々でした。馬券を当てることではなくて、競馬を面白く表現すること、それに予想という手段を使っていました。数行の文章と馬の名前を並べて買い目を書いたものを「予想」とか言っちゃう人達の多い中(そういうのは買い目公開というだけで予想でもなんでもありません、読み物にすらなっていないし)きちんと「読ませて魅せる」本当の予想があった新聞でした。

コメント(2)

yuki

え!? 「馬」休刊なんですか!?
僕も競馬を始めた初期の初期は「馬」でした。
なんでやめたか忘れちゃいましたが(^^;
寂しいなぁ

てつじん

会社が倒産だそうです。
それも、日曜日に社員全員集めていきなり発表。

そもそも自転車操業でインフルエンザで休みだった
分と、この雪の2日でトドメを刺されたみたいです。

未だに結構スターが多い新聞社なんですけどね。
井崎さん、アベコーさん、丹下さん、辻さんとか。

ではでは。